「ワインを通して東京産の野菜のおいしさを広げたい」。〈東京ワイナリー〉オーナーの人生を変えた、大泉学園の魅力とは。
池袋線
大泉学園駅

「ワインを通して東京産の野菜のおいしさを広げたい」。〈東京ワイナリー〉オーナーの人生を変えた、大泉学園の魅力とは。

東京初となるワイナリーを緑豊かな練馬区大泉学園の地ではじめた〈東京ワイナリー〉の越後屋美和さん。「東京産の野菜をもっと知ってもらいたい」という願いを叶えるため、ワインづくりに挑戦したという越後屋さんに、東京でワインをつくる楽しさ、そしてワイナリーのある池袋線「大泉学園」駅周辺の魅力をお伺いしました。
〈東京ワイナリー〉の醸造施設。ぶどうの発酵を安定させるために、中は20℃前後に保たれています。見学することも可能(要予約)。

越後屋美和さん 1人目/22人(西武線在住歴5年)

東京産のおいしい野菜に心を奪われて、横浜から移住。〈東京ワイナリー〉は今年で5年目。

東京のぶどうを使ってつくるワインを通して、東京の農業を知ってほしい。

農学部を卒業後、大田市場で野菜の仲卸しの仕事に就いていた越後屋さん。東京の野菜を東京の人に消費してもらう「都産都消」のプロジェクトに参加したことをきっかけに、東京の農産物に出会いました。

「もともとは横浜に住んでいたこともあり、東京の野菜をまったく食べたことがなかったんですよね。だから『東京の野菜って本当においしいのかな』なんて最初は半信半疑だったんですが、大泉学園にはじめて訪れた時に食べた練馬産のキャベツのおいしさにすっかり魅了されてしまって。そこから全国的にはまだまだ認知されていない東京産の野菜の魅力を伝えたいと思いはじめました」

その後、東京生まれのぶどう「高尾」のおいしさにも感動した越後屋さんは、もともとワインが好きだったこともあり、東京で初めてとなるワイナリーを始動させる道を選ぶことに。

「東京という土地柄、畑はそんなに大きくないんですが、みなさん手間暇かけて野菜や果物を育てていらっしゃるんですよね。丁寧につくられた東京の野菜をもっと知ってもらうために、自分ができることは何だろう、と考えた時、農産物ジャムやピクルスといった加工品づくりなども考えましたが、自分の好きなものをつくるのが一番だろうと東京産のぶどうを使ったワインづくりを選びました。ワインは農産物100%でつくるものですし、料理との組み合わせを楽しむものなので、東京の農業をアピールするのにぴったりじゃないかと思ったんですよね。『東京産のぶどうを使ったワインを飲みながら、同じく東京産の野菜を使った料理を味わう』そんな体験をみなさんにしてもらえたら、とワイナリーをはじめることを決めました」

野菜に関係する仕事に就いていたとはいえ、ワインづくりはまったくのゼロからのスタート。東京の野菜のおいしさに気づくきっかけとなった大泉学園に土地を借り、ワインを醸造する設備を整えていきました。

ワインづくりは、まわりの人の協力があってこそ。

2年間、山梨で修業をしたのち、池袋線「大泉学園」駅から徒歩10分ほどの場所に〈東京ワイナリー〉を設立した越後屋さんは、醸造から販売までを一人で担当。ワイナリーには醸造するスペースとは別に、ワインと一緒に料理を楽しんでもらえる飲食スペースもつくりました。

「ワインってもちろん技術も必要ですが、何より大切なのはおいしいぶどうです。農家さんあっての〈東京ワイナリー〉だと思っています。ワイナリーは一人で立ち上げましたが、農家さんたちはもちろん、ぶどうをつぶしたり、しぼったりという作業にもたくさんの方が協力してくれています。いろんな人を巻き込んで、楽しくやっています」

〈東京ワイナリー〉のワインは、練馬産のぶどうのみでつくる「練馬ヌーボー」(11月限定販売)や、東京各地で育った高尾ぶどうを100%使用したにごりロゼワイン、東京産のぶどうをいくつか組み合わせた「東京スペシャル」など、「東京産」にこだわったものが多くあります。

これらのワインは料理に合うように、すべて辛口。飲食スペースで提供される料理は、地元練馬産の野菜を使ったものばかり。ワインはもちろん、料理にも「東京の野菜の魅力を伝えたい」と願う越後屋さんの熱い思いが込められていました。

緑豊かで、気持ちがいい大泉学園だからこそ生まれるおいしさ。

「この街でお店をやっていて強く感じるのは、みなさん地元が大好きだということ。それって素晴らしいことですよね。都心までアクセスがいいうえ、緑が多く、畑が近くにある環境って他ではなかなかないと思いますよ」

越後屋さんは、地域の農家の方や飲食店の方たちと「ねりまワインプロジェクト」を今年からはじめました。「都産都消」だからではなく、おいしいから選ばれるワインの開発を目指しています。「この土地から、東京ワインをはじめとした東京産の農産物のすばらしさを発信し続けたいです」

今回ご紹介した〈東京ワイナリー〉について

■店名:東京ワイナリー
■住所:東京都練馬区大泉学園町2丁目8−7
■電話番号:03-3867-5525
■営業時間:(販売・醸造所)11:00~17:00
(ランチ・平日)11:00~15:00(14:30LO)※要予約。4名~
(土日)11:00~17:00 ※8月~11月の繁忙期は休み
■定休日:水曜
■公式サイト:https://www.wine.tokyo.jp

(photo:Kaori Ouchi text:Marie Takada )

お気に入りスポットを聞きました!

練馬展望レストラン_1
練馬展望レストラン
練馬区役所の最上階、地上20階にある1994年創業のレストランは練馬区民の憩いの場になっています。富士山やスカイツリーなどの眺望が楽しめる最高のビューポイント。練馬区の緑豊かな景観の魅力を再確認できます。
練馬展望レストラン_2
練馬展望レストラン
6月から新たにメニューに仲間入りした、ピザ・マルゲリータ1,150円(税込)はイタリアン出身の料理長がつくる自慢の一品。「ここではランチを食べに行くことが多いです。景色を見ながらゆっくりできるのでお気に入り」と越後屋さん。
練馬展望レストラン_3
練馬展望レストラン
広々した店内。夜はお酒の提供もあり、30名収容の個室では宴会も可能。住所:東京都練馬区豊玉北6-12-1練馬区役所本庁舎20F 電話:03-3948-3315 営業時間:11:30〜21:00(20:00LO)定休日:第4日曜、年末年始
石神井公園_1
東京都立石神井公園
〈東京ワイナリー〉がある「大泉学園」駅から一駅お隣の「石神井公園」駅が最寄り。三宝寺池、石神井池の2つの池を中心とした公園で石神井城跡など歴史的な遺跡も。「池のまわりを散歩してリフレッシュしています」と越後屋さんの憩いスポット。
石神井公園_2
東京都立石神井公園
石神井池にはボート乗り場があり、休日は家族連れで賑わいます。春には桜ソメイヨシノやヤマザクラが満開に。四季折々の表情を見せてくれるので、池のほとりは自然散策にぴったりです。
石神井公園_3
東京都立石神井公園
バードウォッチングする人たちにも人気。公園ではオナガガモ、カルガモなど多くの鳥たちを観察できます。住所:東京都練馬区石神井台1、2丁目、石神井町5丁目 電話:03-3996-3950(石神井公園サービスセンター) 営業時間:常時開園 駐車場あり
越後屋美和さんが仕事帰りに通っている、高野宰さん・律子さん夫婦が営む中華料理店。お店では、一杯から<東京ワイナリー>のワインを楽しめるので、一人でさっと寄るのにも重宝します。東京産の野菜を使った料理が自慢。
Chinese Tapas Hachi
越後屋美和さんが仕事帰りに通っている〈Chinese Tapas Hachi(チャイニーズタパスハチ)〉。高野宰さん・律子さん夫婦が営む中華料理店です。お店では、一杯から< 東京ワイナリー>のワインを楽しめるので、一人でさっと寄るのにも重宝します。東京産の野菜を使った料理が自慢。
「東京ビーフと東京野菜の自家製豆板醤炒め」(右)2000円と、「季節の点心盛り合わせ」(800円)。自家製の豆板醤は<東京ワイナリー>でワインを作る際に出る、ぶどうの澱を加えて追熟させ、味に深みを出したそう。
Chinese Tapas Hachi
「東京ビーフと東京野菜の自家製豆板醤炒め」(右)2,000円と、「季節の点心盛り合わせ」(800円)。自家製の豆板醤は< 東京ワイナリー>でワインを作る際に出る、ぶどうの澱を加えて追熟させ、味に深みを出したそう。
畑が多く緑豊かな大泉学園の街に惹かれて開業し、今年で7年目。<東京ワイナリー>から徒歩2分程度の場所。醸造所見学の後に寄ってみては? 住所:東京都練馬区大泉学園町1-1-9 第二パールハイツ1F 定休日:月曜
Chinese Tapas Hachi
畑が多く緑豊かな大泉学園の街に惹かれて開業し、今年で7年目。〈東京ワイナリー〉から徒歩2分程度の場所。醸造所見学の後に寄ってみては? 住所:東京都練馬区大泉学園町1-1-9 第二パールハイツ1F  電話:03-6311-0672 営業時間:11:30~14:30、17:30~21:30 定休:月曜 photo:Tatsuya Irie

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