〈B.B.Q KIMURA〉
新宿線
航空公園駅

唯一無二の存在感で地元の顔を目指したい! 〈B.B.Q KIMURA〉が追いかけ続ける、ティーンネイジャーのころからの変わらぬ夢。

所沢航空記念公園の東側沿いの道を歩いていて、ビーフリブを燻製しているなんともいい香りが鼻に届いたら〈B.B.Q KIMURA〉はもうすぐそこ。オーナーは、“バーベキューエンターテインメントの生みの親”を自負し、本場テキサス仕込みのバーベキューの楽しさや豊かさを所沢から発信する木村敦さん。熱い思いでオープンして9年目の、バーベキューとハンバーガーの専門店です。
〈B.B.Q KIMURA〉

木村敦 西武線在住歴36年

バーベキュー歴20年のピットマスター(バーベキューの達人)。2012年〈B.B.Q KIMURA〉を所沢航空記念公園の目の前にオープン。

バーベキューは、老若男女が楽しめる究極のエンターテインメント。

木村敦さんにとってバーベキューは、幼少時から身近な存在。

〈B.B.Q KIMURA〉

「近くに川原のある環境に暮らしていたということもあって、子どものころから行事ごとといえばバーベキューをすることが多かったんです。バーベキューって子どもから大人まで、みんなが楽しめる空間ですよね。レストランだったら大人がメインになってしまうし、ファミレスであれば子どもも楽しめるかもしれないけど、あくまでも食事であって。でも、食も遊びも、その場を包括して楽しめるものとして、バーベキューというのは最高に魅力的なんじゃないかと気がついたんです」

ティーンネイジャーになると、木村さん主催で友人たちとバーベキューをするようになり、ますますハマっていったといいます。そして20歳のころには、これを仕事にしようと思うに至りました。

パティは炭焼き、バンズはオリジナル。「燻製ベーコンチーズバーガー」(1,200円)は必ず試しておきたいメニュー。
パティは炭焼き、バンズはオリジナル。「燻製ベーコンチーズバーガー」(1,200円)は必ず試しておきたいメニュー。

「そのころ、友人とやったバーベキューでハンバーガーをつくって出したことがあって。とても好評だったので、これを追求しようと決めました。ちょうどグルメバーガーが流行していた潮流にも助けられて、都内のバーガー専門店に勤めたんです」

そして3年間の修業を経た2013年。27歳で、バーベキューとハンバーガーの店〈B.B.Q KIMURA〉を誕生させたのです。

世の中のニーズとマッチしたとき、それまでの地道な積み重ねが強力な武器に。

開業準備中に赴いたテキサスで学んできた“テキサススタイル”を実践する木村さん。出張バーベキューも請け負っています。
開業準備中に赴いたテキサスで学んできた“テキサススタイル”を実践する木村さん。出張バーベキューも請け負っています。

店を構えたのは、所沢航空記念公園の目の前でした。

「僕は生まれも育ちも入間で、いまは東狭山ヶ丘に住んでいます。ずっとこのあたりにいるから他の街のことはよく知らないんですが、自慢の地元です。自然も公園もたくさんあって、のどかな雰囲気をたっぷり味わえる。それでいて、買い物などの利便性も高くて生活しやすい。こんな居心地のいい地元以外での出店は考えられませんでした」

アメリカで買い付けしてきたアンティーク家具や雑貨を随所に取り入れた店内。ランチタイムは、子連れのママ友同士や高齢のご夫婦、おひとりさまなどさまざまな客層でした。
アメリカで買い付けしてきたアンティーク家具や雑貨を随所に取り入れた店内。ランチタイムは、子連れのママ友同士や高齢のご夫婦、おひとりさまなどさまざまな客層でした。

バーベキューなら屋外と相性のいい立地が最適なのは当然。さらに、ハンバーガーをテイクアウトしてもらいやすい公園のそばがいいだろうと判断しました。ただ「晴れの日はいいんですが、天気が悪いと人出が極端に減ってしまう。そのリスクを考えたときに、デリバリーもやったほうがいいと思って」、開業時からデリバリーにも力を入れてきました。

〈B.B.Q KIMURA〉

「ここ最近、世の中的にテイクアウトやデリバリーの需要が伸びましたが、うちははじめからやっているから、付け焼き刃ではありません。ランチボックスひとつとっても間に合わせではなく、オリジナルで質の高いものを提供しています」

テイクアウトやデリバリーのお店が増えたことで、むしろ〈B.B.Q KIMURA〉の安定したクオリティが明らかになり、評価されることも増えた、と木村さんは胸を張ります。

価値を信じて本気でやり続け、いつかは街の象徴になるために。

〈B.B.Q KIMURA〉

“バーベキューエンターテインメントの生みの親”を自称する木村さんが情熱を向ける対象は、青春時代から不変です。

「バーベキューなんて遊びじゃん、そんなので商売になるの?って、最初は鼻で笑われたこともありました。でも、これが自分にとっていちばん楽しいことだし、価値のあること。遊びを本気でやり続ければ、そのうち人もついてきてくれるだろうと信じて突き進んできました。大事にしているのは、変わらない自分であり続けること。名声やお金なんかはいらないから、常に挑戦をしながら自分自身がずっと楽しくしていたい。それが、僕の夢なんです」

“テキサススタイル”のビーフリブは、10時間ほどかけて燻製していきます。途中でアップルタイザービネガーをふりかけて甘みを入れるのが木村さん流。
“テキサススタイル”のビーフリブは、10時間ほどかけて燻製していきます。途中でアップルタイザービネガーをふりかけて甘みを入れるのが木村さん流。

生涯現役なのだから、自分の夢は一生叶うことがないのだという木村さん。関東地方に向けた仕出し弁当を6ブランドも監修・展開したり、あのトマトケチャップで有名なハインツから、オリジナルのプルドポークの商品が全国販売を控えていたり。〈B.B.Q KIMURA〉の存在が、所沢を盛り上げる一助となるばかりか、街の象徴となるのが理想だという木村さんのビジョンは、我が道を全力で楽しみながら、確実に実現に近づいているようです。

【今回ご紹介した〈B.B.Q KIMURA〉について】

〈B.B.Q KIMURA〉

■住所:埼玉県所沢市東新井町737-3 第3武井ビル101
■電話:04-2941-3681
■営業時間:
ランチ:11:00〜15:00(LO14:30)
ディナー:17:00〜20:00(LO19:30)(月曜はディナー休み)
■定休日:土曜
■公式サイト:https://www.bbqkimura.com
※記事に掲載されている情報は取材時のもので、現状と異なる場合がございます。
※2024/2/28時点の情報

(photo: Jiro Fujita/photopicnic text: Mick Nomura/photopicnic)

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私房景点分享

店舗を構える前からイベント出店などですでに話題となっていた焼き菓子〈kino〉は、2021年2月、自宅を改装した実店舗が満を侍してオープン。週3日の営業で、開店直後に売り切れになってしまうこともあるほど。
〈kino〉
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火曜日はスコーン、金曜日はシフォン&マフィン、土曜日はタルトと、曜日ごとにフィーチャーするお菓子が異なります。食べるときに自分で塩をふりかけるバスクチーズケーキなど、思わず唸るひと工夫に人気の秘訣が。
〈kino〉
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装飾のドライフラワーのアレンジもオーナーの小島愛梨さん作。■住所:埼玉県狭山市柏原大字森の上257-1 ■電話:非公開 ■営業時間:11:00~16:00(売り切れ次第閉店)■定休日:月水木日
https://kino-toitoitoi.storeinfo.jp
〈kino〉
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〈little summer〉は、シェルアーティストのAMUさんによる、貝殻などの自然素材を使ったアクセサリーやインテリアグッズのブランド。そのアトリエが、2021年にオープンした〈little summer room〉です。
〈little summer room〉
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シェルリースやシェルツリーをつくるワークショップが好評。海や夏をイメージさせるアイテムだから、ホリデーシーズンに限らずお部屋に飾っておけそう。AMUさんは、各地のイベントにも積極的に参加しています。
〈little summer room〉
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リノベした一軒家の2階の1室にあります。■住所:埼玉県所沢市西所沢1-18-5 Wcommons house 203 ■電話:非公開 ■営業時間:11:00~17:00(金16:00)■定休日:火木土日
https://littlesummer.shopinfo.jp
〈little summer room〉
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店主・泉徹さんは環七ラーメン戦争の中心的存在だった〈土佐っ子〉の出身。〈土佐っ子〉の特徴だった背脂は使用しているものの、熱々の状態を保ちたいから丼に直接振るのではなく、鍋でスープと一緒に炒めます。
〈拉麺 梅太郎〉
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木村さんがいつも注文するのはチャーシュー、味玉、のりの全部入り「まる得ラーメン」1,070円。背脂とんこつのこってり系ではありますが、決してしつこくなくまろやかで、意外にあっさり完食してしまいます。
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土佐にあやかって坂本龍馬の変名を店名に冠したそう。今年でオープン10周年。■住所:埼玉県所沢市若松町827-1 ■電話:04-2992-0777 ■営業時間:11:30~14:30、18:00~21:00(金土) ■定休日:日
https://ameblo.jp/ramen-umetaro/
〈拉麺 梅太郎〉
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