
【イベント報告】西所沢のカレーの名店とのコラボが実現!「Hanako w/ Seibu-“見て”“実践して”学べるオンラインワークショップ-」レポート。

Hanako w/ Seibu https://seibu.hanako.tokyo/
「私が出会ったお店と、その暮らし。」と題し、西武線沿線の美味しいお店や素敵なコミュニティを、店主=「ひと」にフィーチャーする形で紹介していきます。
〈negombo 33〉の店主・山田さんに、自宅でも簡単に作れる本格カレーの作り方を教えていただきます!
今回のイベントで、スパイスを使ったカレーの作り方を教えてくれたのは、西所沢にある〈negombo 33〉の店主・山田孝二さん。スパイスから作る基本の豆カレーに合わせるインド米と食感が楽しいパパド、付け合せにぴったりな新鮮なハーブのサラダに食後のチャイまで、シンプルで簡単なのに味は本格派のカレーのフルコースの作り方をたっぷりと伝授していただきました!(レシピと作り方はこちらでも詳しくご紹介していますhttps://seibu.hanako.tokyo/story/2970/)

まずは、事前に参加者に送られたというスパイスやハーブなどの食材の紹介から。インド米(バスマティライス)、パパド、レンズ豆、スパイスセット(ヒング、マスタードシード、コリアンダーシード、コリアンダーパウダー、ターメリックパウダー)、〈ニイクラファーム〉のハーブ(カレーリーフ、セルバチコ、クレソンアレノア)、チャイの茶葉、インド料理店でよく見かけるステンレスのインド皿とチャイグラスという豪華なラインナップでした。
まず、基本となるレンズ豆のカレーの作り方から。そこにお好みの季節野菜を加えて野菜カレーに仕上げていきます。カレーに合わせるのにぴったりな長い粒でパラパラとしたインド米(バスマティライス)も同時にスタート!


豆カレーに使うレンズ豆は浸水せず、15分ほど煮るだけで火が通るので、手軽に使える食材です。味つけは、ターメリックパウダー、コリアンダーパウダー、塩だけ。レンズ豆とスパイスを半量まで煮込んだら、そこにお好みの野菜を炒めて加えていくのですが、この野菜を炒める油を「テンパリング」するのがコツ。テンパリングとは、スパイスの香りを油に移し、香りづけすること。その油で野菜を炒めていきます。

フライパンに油とマスタードシードを加えてから火にかけます。マスタードシードがはじけてきたらフタをして、音がおさまってきたら魔法のスパイス「ヒング」をひと振りし、マスタードシードの色が変わったら野菜を加えて炒めます。今回は、ナス、ズッキーニ、パプリカ、豆腐を用意。好きな野菜でOKとのこと。さらにここに生のカレーリーフが入るのでさらに香りが増し増しに! 煮詰まったカレーに加えれば、野菜カレーのできあがり。手際よく、参加者の方も順調に進んでいき、30分ほどであっという間に完成しました。

南インド原産のカレーリーフは日本で育てている農家が少なくとても貴重なもの。〈ニイクラファーム〉のカレーリーフは20年近く育った木で収穫されたもの。乾燥したものとはまったく風味が異なるので、できれば生のカレーリーフを使ってみてください。
「豆カレーは30分ほど煮込んで、豆の粒をつぶしてポタージュにしてもおいしいです。冬であれば、大根、ごぼうなどの根菜をいれて一緒に煮ても野菜のうまみが出ておいしいですよ」と山田さんからのアドバイス。
〈negombo 33〉では、水曜日に野菜カレーを出しているとのこと。地元・所沢の契約農家さんや、農協、スーパーなどで地元の野菜を購入しているのだそう。

「ヒング」というスパイスは、植物の根っこからできた粉末で、加熱してから入れると風味が増すとのこと。山田さんによれば「ベジタリアンの方が愛用している魔法のスパイス」とのことで、インドのスパイスドリンクに入れたり、野菜炒めに入れてもコクが出るそうです。匂いが強烈なので量に気をつけて。
カレーをさらに引き立てる、〈ニイクラファーム〉のおいしいハーブ。

続いて、カレーに付け合わせる副菜を作っていきます。今回、新鮮なハーブを届けてくれた、西東京市田無町にある〈ニイクラファーム〉の新倉大次郎さんにもご登場いただきました!
ルッコラと香りや味が似ている「セルバチコ」と、畑で育つ「クレソンアレノア」を持ってきていただきました!

ルッコラよりも葉っぱが細く、ゴマの風味が強いというセルバチコ。イタリア語でワイルドという意味の通り、野生的な味わいでルッコラが好きな人には人気のハーブです。クレソンアレノアは、普通のクレソンと比べると葉っぱが小さく、ピリッとした辛味がしっかりと味わえます。「ハーブがすばらしいので、味をいかしたサラダというか和え物ですね」と山田さん。今回はテンパリングをしたオイルと塩と砂糖とハーブと和えるだけですぐにできる副菜を教えていただきました。

フライパンに油とコリアンダーシードを加えてから火にかけてテンパリングすると、アールグレイのような上品な香りがしてきます。そこへ塩、砂糖を加えてなじませたら、ボウルに油を移し、セルバチコとクレソンへそれぞれかけて和えるだけ。味わいが違うので、分けて和えましょう。コリアンダーのいい香りがハーブに抜群に合います。

続いて、パパドという豆の粉で作ったスナックを油で揚げていきます。160~170度の低めの温度でパパドを揚げます。油へ入れるとすぐに端が反ってくるので、ひっくりかえして数秒揚げ、油を切ったら完成。温度が高すぎるとすぐに焦げるので気をつけて。そのままおやつにしてもおいしいですし、山田さんのお子さんもパパドが大好きなのだそう。カレーにかければ、パリッとした食感がアクセントに。


最後に、本格的なチャイの淹れ方も教えていただきました。山田さんにご用意いただいたチャイセットには、ケニアティの茶葉、シナモン、クローブ、カルダモンのスパイスが入っており、用意するのは薄切りのショウガと牛乳、砂糖だけでOK。今回チャイに使うのケニアティはしっかり煮出しても渋みが出ず、紅茶の旨味やコク、香りがよく出るのでチャイにぴったりなのだそう。


すべてでき上がったら、山田さんにご用意いただいたステンレスのインドプレートに盛りつけていきます! よくお店で見かけるあのステンレスのお皿です。仕切りがあるのでカレーを食べる時にぴったり。〈アジアハンター〉というインド食器のお店で購入することができます。
ごはんを盛りつけカレーもたっぷりと。〈ニイクラファーム〉さんのハーブもたっぷりとよそって、パパドをごはんに突き刺せば、カレープレートのでき上がり! チャイはチャイグラスに注いで完成です。
在住歴13年の山田さんに、西所沢の魅力を教えてもらいました!

参加者のみなさんと一緒カレーを食べながら、山田さん、新倉さんに西武線の魅力を伺いました。
山田さん曰く、所沢の良さは「自然がいっぱいある」ところ。所沢航空記念公園は広く、ランニングにもぴったりで、飛行機の記念館もあって飛行機好きにはたまらないスポットとのこと。また、映画『となりのトトロ』の舞台にもなった狭山丘陵もあり、「クロスケの家」といった映画にちなんだ場所もあったりと宮崎アニメの聖地でもあります。
「開発が進み、駅の周辺は便利になってきているものの、駅から少し離れるとほどよく自然が残っていてバランスが良いんです。新倉さんのような農家さんもちらほら残っていて、地元の生産者から農産物を頂くことができるのもありがたいです。地元に住んでる人が多くて、みんなやさしい。ずっと住みたいなと思っています」と山田さん。
新倉さんも「農家さんが多くて、昔の農家が残っています。仕事をやるうえでも周りに仲間がいるのがやりやすい。目の前が住宅地なので、西東京市が直売所を設けなくても、庭先で販売しています。農協に行かなくても新鮮な野菜が手に入れることができますよ」と話してくれました。
参加者からの質問も。「パパドはどのように食べたらいいのでしょう?」という質問に、山田さんは「くずしながらカレーとごはんの上にかけてもおいしいですし、そのまま食べてもOK」とのこと。カレーは、野菜と豆に加えて、新鮮なカレーリーフとテンパリングしたスパイスが香り高く、バスマティライスにぴったりの味わい。ハーブとスパイスで複雑な味わいなので、お子さんにも合うかと心配していた山田さんですが、参加者の方から「6歳の子どもも食べています。おかわりしました!」と、お子さんも喜んで食べてくれたとの声をいただきました。また、「副菜も簡単なのにおいしくてびっくりです」という声も。「これはハーブがすばらしいんです。そのまま食べてもおいしいくらいなので、それをより引き立てるようにしました」と山田さん。〈ニイクラファーム〉のハーブも大好評でした!
山田さんのわかりやすい説明で参加者のみなさんもスムーズに作ることができました。ご参加いただいたみなさん、どうもありがとうございました!
〈negombo 33〉のカレーを食べたくなった方はぜひお店にも食べに行ってみてくださいね!
★当日の様子はHanako公式インスタグラムのIGTVで動画公開中!
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