365日地域の暮らしに寄り添う、野方の〈DAILY COFFEE STAND〉へ。
新宿線
野方駅

365日地域の暮らしに寄り添う、野方の〈DAILY COFFEE STAND〉へ。

駅を挟んでにぎやかな商店街が北と南に広がる、西武鉄道新宿線「野方」駅。街には古い商店と新しい個人店が入り混じり、歩くペースをゆるめて散歩したくなるような活気があふれています。商店街から一本入ったレトロな路地に佇む〈DAILY COFFEE STAND〉は、365日オープンしているコーヒースタンド。ここで味わういつもと同じコーヒーと、スタッフの笑顔と会話が、野方に住む人たちの“なんとなく当たり前”な日常の一部になっています。
DAILY COFFEE STAND 野方

小川優さん 西武線在住歴30年

生まれも育ちも生粋の野方っ子。「都会なのに下町みたいな温かさと、商店街が元気なのが野方のいいところ」

「10年後もずっと好きでいられる街が野方だった」。

店主の小川さんは、野方生まれ野方育ち。26歳から29歳までの3年間は岡山県に移住し、その後、野方に戻って2016年に〈DAILY COFFEE STAND〉をオープンさせました。

「最初は会社員をやっていたんですが、なんとなく会社員というものが合わなく1年で辞めまして。そんな時、姉夫婦が岡山で生活用品とコーヒーのお店を出すことになり、一緒にやろうと声がかかったんです。そもそもお店づくりに興味があったし、それで岡山に移住しました」

岡山の店ではコーヒーを担当。独学でコーヒーの種類や淹れ方などを学び、いろいろ調べていくなかでいくらやっても興味が尽きず、「自分にはコーヒーが合っているな」と感じたそう。そうしてコーヒーのおもしろさや深さを知ると同時に、「味」以外の魅力にも気づかされました。

「すごく好きなラーメンでも毎日は食べないですよね。でもコーヒーって毎日飲むし、ゆっくりしたい時も、気合い入れる時も、眠気覚ましにも飲むおもしろい飲み物。コーヒーそのものというより、コーヒーに付随するコミュニケーションに魅力を感じてハマっていきました。20代のうちに独立したいという思いもあり、29歳ギリギリで野方に帰ってきたんです」

野方に戻ってきたとはいえ、野方に出店することまでは考えてなかったという小川さん。

「最初は当時若い人たちに流行っているエリアを中心に、祐天寺や池尻など渋谷近辺のエリアに物件を見に行ったりもしました。でも、ほかの街に行って『今好きな街でも10年後まで好きかな?』と考えたら、10年後はわかんない。そう考えると、野方に帰ってくればほっとするし、地元だしずっと好きでいられる自信があるな、と。実は店があるこの場所は、祖父母がもともと洋品店をやっていた物件なんです。ちょうど空いていたし、縁も感じて野方に店を出すことにしました」

コーヒーギークが通う店じゃなく、“街の人のためにある店”でありたい

コーヒーを毎日飲める店。だから、〈DAILY COFFEE STAND〉という店名に。ガラス張りの洗練された内装は、都心にあるコーヒースタンドさながら。オープン当初は、このレトロな路地にある立地ゆえ、「少し街から“浮いていた”」と振り返ります。

「最初の頃は、『なんかできたぞ』と街の人に警戒されていましたね。僕自身、野方の中で異色な感じを出したくて、自分が過ごした野方にないかっこいい店を作ろうとしていました。シンプルが好きなので最初はもっと削ぎ落としたデザインだったけど、それじゃ来てほしい人に全然伝わらなくって。街の人に喜んでもらうには、どうしたらいいんだろう? と、試行錯誤しながら修正していく3年半でした。例えば、表の看板やレジカウンターの上にメニューを置いたこと。何の店なのかわからなきゃ、そりゃ警戒しますよね(笑)」

コーヒーやスイーツなどメニューの一つひとつにも、“街の人のためにある店”ならではのこだわりや、やさしさが注がれています。コーヒーは三軒茶屋の〈OBSCURA COFFEE ROASTERS〉で焙煎したスペシャルティの豆を使用。この味わいにも“らしさ”が凝縮しています。

「定番のオリジナルブレンドは、いい意味で普通。毎日飲んでも飽きないというコンセプトで作っています。コーヒーギークが遠くから通う店じゃなくて、やっぱり街の人のための店でありたい。オープン当初は豆の種類を変えて提供しようと思っていましたが、今では豆の種類を固定しています。街の人の生活スタイルから、毎日の変化を楽しむより“いつ来ても同じ味が楽しめる”というスタイルにシフトしていきました」

コーヒーはデカフェも楽しめ、「お母さんたちが立ち寄りやすいように」と、小さいお子さん連れ向けに100円で飲めるミルクや中野産のサイダーも用意。マフィンも人気で、バターと卵を使ったリッチなタイプと、アレルギー持ちのお子さんも食べられるように、卵・バター・乳製品不使用のビーガンタイプを揃えています。

コーヒーを介してつながる、店と客との家族のような絆を大切に。

今ではノマドワーカーや小さなお子さん連れのママ、ペット連れのおばあちゃんまで、ひと息つきにここを訪れ、小川さんやスタッフとのコミュニケーションを楽しんでいきます。その偏りない客層こそが、〈DAILY COFFEE STAND〉が街の人たちに親しまれている証。

「僕も野方に住んでいて、ひとつレイヤーを下ろせばお客様と同じ街の住人。僕もお客様も、生活の延長線上にこの店がある。ここで挨拶してひと言ふた言話す、そんな日常が当たり前になっています。常連さんが失恋して泣きながらここに来て、その話をうんうんって聞くこともありましたね。僕だったらまっすぐ家に帰ってひとりになりたいと思うのに、そんなときに寄ってくれる。困ったときは頼りにしてほしいし、困っているときは頼りにしたい。家族じゃないけど家族みたいな人がいっぱいいる感じです」

最後に、野方ってどんな街? とたずねてみると…。

「東京にあるのに、人と人の距離が近くて東京の中のローカル感がある。商店街が5つもあって、ほぼ商店街だけで仕上がっている街です(笑)。個人商店が多くチェーン店が少なくて、商店街が元気! 今後はもっと若い店主のおもしろい店が増えて、飲食店以外にもワクワクする場所ができたらもっと魅力的な街になると思います」

【今回ご紹介した〈DAILY COFFEE STAND〉について】

■住所:東京都中野区野方5-31-8
■電話:03-5327-8027
■営業時間:10:30〜20:00
■定休日:無休
■公式Instagram:https://www.instagram.com/dailycoffeestand/

(photo:Masanori Wada text:Ayano Sakai)

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お気に入りスポットを聞きました!

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野方餃子
「オシャレでおいしくて、ひとりでも団体でも使い勝手が良い餃子屋さん。店主、スタッフさんとも仲良しです。お気に入りは麻辣担々餃子。冬限定のもつ鍋も絶品です」(小川さん)
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野方餃子
全国の餃子店を100店舗以上食べ歩き、試作を繰り返し1年がかりで理想の味に辿りついた自慢の餃子。野菜少なめ肉多めの、ジュワッとした肉汁が超絶美味。ニンニク、ニラ不使用で匂いも気になりません。
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野方餃子
焼き餃子6個450円、麻辣担々餃子6個580円。土日は行列必至の野方の人気店。■住所:東京都中野区野方6-18-8杉山ビル1F■電話:03-3338-1747 ■営業時間:月~木、祝前日: 17:30~翌0:00 金~日・祝日: 11:30~14:30 、17:30~翌0:00■定休日:無休
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Hi! ELTONG(ハイ! エルトン)
昨年8月にオープンした、チキンパルマが名物のサクッと一杯飲めるバー。「野方では数少ない同世代の店主。もっと若者がチャレンジできる町になるといいな」と小川さん。
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Hi! ELTONG(ハイ! エルトン)
「チキンパルマ」とは、下味をつけたチキンカツに自家製のトマトソース、ロースハム、モッツァレラチーズを乗せて焼き上げ、仕上げにパルメザンチーズをかけた、メルボルンのビアパブで代表格のソウルフード。チキンパルマ(レギュラー)1,280円
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Hi! ELTONG(ハイ! エルトン)
店主のエルトンさんそっくりの似顔絵は、イラストレーターの苦虫ツヨシさんが作成。ポップなグッズも購入できます。■住所:東京都中野区野方5-25-1ツインビル伊倉 102 ■電話:03-5356-6778 ■営業時間:18:00~24:00 ■定休日:日
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shoe horn(シューホーン)
野方北原商店街にある靴やバッグのリペアショップ。「革靴のメンテナンスなどお願いしていて、親子でお世話になっています。店主の人柄がほのぼのとしていて、仕事も着実に丁寧」(小川さん)
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shoe horn(シューホーン)
注文通りに修理するだけでなく、「モノのストーリーや想いを聞きながら、どんな風に修理したほうがいいかお客様と相談しながら提案しています」と店主の橋爪さん。使わなくなったバッグのリメイクも評判です。
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shoe horn(シューホーン)
ご夫婦で所沢から野方まで毎日通勤しているそう。朗らかな人柄で街の人の救急箱的なお店として親しまれています。■住所:東京都中野区野方6-25-13 ■電話:03-5364-9984 ■営業時間:10:30~19:30 ■定休日:火

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