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池袋線
石神井公園駅

毎日のことだから、素直にゆっくり手をかけて。〈たべものや ITOHEN〉のおそうざいで、心落ち着くごはんの時間を。

西武鉄道池袋線「石神井公園」駅北口に位置する商店街「石神井町二丁目通り商店街」には、お米屋さん、八百屋さん、魚屋さんがならび、日々のお買い物にと繰り出す地元の人でいつも賑わいます。そのなかにある〈たべものや ITOHEN〉は、街のおそうざい屋さん。できたてのおそうざいは子どもから大人まで、誰もが好きなメニューばかり。店主の高橋太郎さん、紗代子さん夫妻が作りたかったのは、おいしいおかずはもちろんのこと、どんな人でも、ほっと一息つける“場”そのものでした。
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高橋太郎・紗代子 西武線在住歴12年

東久留米市在住。ご両親とおそうざいを作っていた太郎さんとカフェを営んでいた紗代子さんが出会い、2013年、石神井公園で〈たべものや ITOHEN〉をオープン。

レパートリーは100種類以上!毎日の生活に寄り添う、おそうざい屋さん。

ショーケースには手づくりのおそうざいがずらり。メインや副菜など15種類の中から好きなものを4種選べるお弁当920円〜や、イートインで定食1,650円も可能。おそうざいだけの量り売りもOK。
ショーケースには手づくりのおそうざいがずらり。メインや副菜など15種類の中から好きなものを4種選べるお弁当920円〜や、イートインで定食1,650円も可能。おそうざいだけの量り売りもOK。

お惣菜屋を営むご両親とともに働いていた太郎さんと、カフェを営んでいた紗代子さん。2人が出会い、今までやってきたことを合わせてやってみようと。2013年〈たべものや ITOHEN〉は生まれました。

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「みなさんそれぞれ、いろいろな生活をしていますよね。子育てしている方もいるし、働いている人もいれば、一人暮らしの方もいる。その人たちの毎日の生活に寄り添って、サポートしてあげられるような、そういうお店にしたいという気持ちがすごくありました。だから、今日はちょっとごはんを作るのが大変だなという時に、うちに来てくださればうれしいなと思います」(太郎さん)

「お野菜をたくさん使いながら、日常を大事にした奇をてらわないメニューを作っています。おうちのごはんってそうじゃないですか。誰もが知ってるメニューで、からだに安心なもの。そういう組み合わせを意識していますね」(紗代子さん)

たくさんあるメニューの中から自在に組み合わせを選べるのも〈ITOHEN〉の魅力。その日の気分や体調によって食べたいものは違うもの。がっつり食べたい時は揚げ物やお肉を、昨日はたくさん食べたから今日はお野菜中心にと、組み合わせによって内容やボリュームを変えられるのです。

人気のお弁当は4種類のおかずと、ごはんは玄米か9分づき白米かを選べる。写真はメイン3種、副菜1種のお弁当990円。手前から、彩り野菜の揚げびたし、スイートチリ唐揚げ、たらの韓国風照り焼き、大豆ミートのドライカレー。
人気のお弁当は4種類のおかずと、ごはんは玄米か9分づき白米かを選べる。写真はメイン3種、副菜1種のお弁当990円。手前から、彩り野菜の揚げびたし、スイートチリ唐揚げ、たらの韓国風照り焼き、大豆ミートのドライカレー。

小さいお子さまが喜ぶハンバーグやコロッケもあれば、ご年配の方が食べたいと思う、昔ながらのおかずまで。その幅の広さが家庭料理なのでしょう。〈ITOHEN〉さんのレパートリーは100種類以上!毎日、15種類ほどあるメニューは週替わりで、毎週行っても新しいおかずが楽しめますし、季節ごとにもメニューが大きく変わります。

「お義母さんがすごく料理上手なんですよ。子どもの頃、運動会の時に作ってくれたものとか、人が集まった時に出す春巻きとかは、お義母さんのレシピを変えないでそのまま作っています。揚げものとかも毎日の忙しい生活のなかで作るのはなかなか大変。でもやっぱりおいしいから、そういうおかずを食べれたらうれしいだろうなっていう気持ちで一生懸命作っています」(紗代子さん)

「ご年配の方が『昔はよく作ってたけど、最近はもう作らなくなった』とおっしゃるメニューもあって。もう作らなくなったおかずでも久しぶりに懐かしく食べてもらえるように、僕らが少しお手伝いできたらいいなと」(太郎さん)

体の栄養だけでなく、心の栄養にもなる、そんな場づくりを。

〈ITOHEN〉という店名の由来は、漢字の部首の“いとへん”から。「結」「繋」「継」といった言葉や、妻の紗代子さん、娘の絹ちゃんの名前にも“いとへん”が。「組む定食」「緩むセット」「結ぶ定食」などにも “いとへん”の漢字が使われています。
〈ITOHEN〉という店名の由来は、漢字の部首の“いとへん”から。「結」「繋」「継」といった言葉や、妻の紗代子さん、娘の絹ちゃんの名前にも“いとへん”が。「組む定食」「緩むセット」「結ぶ定食」などにも “いとへん”の漢字が使われています。

お店をはじめるにあたって、紗代子さんは「場を作りたい」と太郎さんに伝えたのだそう。そこで、おそうざいのテイクアウトだけでなく、食べられるイートインのスペースも作ろうと2人は考えました。

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「日々の中で力添えしたいと思ったんです。本当にみなさん抱えていることがそれぞれあって、介護だったり、子育てだったり。でも、お店に来てもらって会話してちょっと気分が変わったり、お茶を飲んで気分転換したり、そういう場所になれたらいいなと思って。体の栄養もすごく大事なんですけど、心の栄養というか、おしゃべりしたり、一息つく場所があることで得られるものってあるんじゃないかなと思って」(紗代子さん)

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たとえ、一人でごはんを食べていたとしても「ここでは一人じゃないんです」と紗代子さんは話します。

「台所ではスタッフみんなで料理をしていますし、切ったり炒めたり料理する音の中で食べている感じで。お茶をお出しするタイミングもお食事されている様子をうかがいながら出していますし、たとえ一人でごはんを食べていても、一人じゃない空間は作れてるんじゃないかな。この場所を設計する時も、ほどよく見通せながら、でもあまりお客さまとの距離が近すぎないようにと設計士さんにお願いしました。ほどよい距離感を大事にしたかったんです」(紗代子さん)

スイーツとコーヒーのセットは「緩むためのoyatuセット」980円。おそうざいだけでなく、クッキーやケーキなども楽しめる。毎週火曜日は"itohen oyatu"の日として、通常のおかずに加えてたくさんの焼き菓子も販売される。
スイーツとコーヒーのセットは「緩むためのoyatuセット」980円。おそうざいだけでなく、クッキーやケーキなども楽しめる。毎週火曜日は"itohen oyatu"の日として、通常のおかずに加えてたくさんの焼き菓子も販売される。

ひっきりなしにおそうざいを買いに訪れるお客さまがいるにもかかわらず、ゆっくりと食事が楽しめる空間づくり。台所でテキパキと働く高橋さん夫妻をはじめとするスタッフの方たちの存在もまた、居心地のいい理由なのでしょう。

石神井というコンパクトな街だからこそ生まれる、近しい関係性。

店内には、〈ITOHEN〉で実際に使っているごま油や酢など、厳選されたオススメの調味料や食材なども並ぶ。
店内には、〈ITOHEN〉で実際に使っているごま油や酢など、厳選されたオススメの調味料や食材なども並ぶ。

東久留米に住んでいることもあって、西武線沿線でお店を出したいと考えていた高橋さん。「石神井公園」駅に決めたのは、「公園があって、素敵な個人店がたくさんあった」から。

「石神井エリアは思ったよりコンパクトなんですよね。自転車で行ける範囲内に、おもしろいお店がたくさんある。衣食住が充実していて、ひとつの街でまとまってあるのがいいなと思います」(太郎さん)

毎年、石神井氷川神社で、5月の第3日曜日に開催される人気のイベント「井のいち」や、毎年11月3日に開催される「森のJAZZ 祭」などへの参加を通して、徐々にお店同士の横の広がりが増えていったと言います。

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石神井という街でもうすぐ10年目を迎える〈ITOHEN〉。今では街にすっかり溶け込み、石神井エリアになくてはならないお店になりました。 “街のおそうざい屋”として、お子さま連れの方から年配の方までいろいろな世代の方が通ってくれるのも商店街という立地だったからこそ。

「一人暮らしされている高齢の方からは『良さそうなベルトがあったから旦那さんに』って持ってきてくださったり、田舎からたくさん届いたからと、おすそ分けをいただいたり」(紗代子さん)

「自転車ももらったんですよ(笑)」(太郎さん)

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そんな親しみのこもったご近所づきあいが自然に生まれるのも、働く人よりも暮らす人が多い石神井という街だから。そして、おそうざい屋という日々の食卓を身近に支える場所だから。そして何よりも、ほがらかな高橋さん夫妻おふたりの人柄によるものだからなのでしょう。

今回ご紹介した〈たべものや ITOHEN〉について

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◼︎住所:東京都練馬区石神井町2-13-5
■営業時間:11:00〜18:30
■定休日:日曜、月曜、祝日
■公式サイト:http://itohen.sub.jp/

photo:Chihiro Oshima, Kaori Oouchi text:Kayo Yabushita

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お気に入りスポットは?

全国の作家さんによる陶器、ガラス、木工などの工芸品、服飾・雑貨などの受注会など、店主の町田顕彦さんによるセレクトが光るギャラリー。どの作品も日常を美しく彩ってくれる。大泉学園在住のガラス作家・貴島雄太朗さんによる作品も。
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全国の作家さんによる陶器、ガラス、木工などの工芸品、服飾・雑貨などの受注会など、店主の町田顕彦さんによるセレクトが光るギャラリー。どの作品も日常を美しく彩ってくれる。大泉学園在住のガラス作家・貴島雄太朗さんによる作品も。
陶器作家の安達健さんの器に〈ITOHEN〉のおかずを美しく盛り付けるという企画では「いつものおそうざいでも器に盛るだけでこんなにも違って見えるんだと、日常の楽しみ方を提案してくださいました」(紗代子さん)
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陶器作家の安達健さんの器に〈ITOHEN〉のおかずを美しく盛り付けるという企画では「いつものおそうざいでも器に盛るだけでこんなにも違って見えるんだと、日常の楽しみ方を提案してくださいました」(紗代子さん)
月に1〜2つほど企画展を開催。■住所:東京都練馬区石神井町1-21-16 ■電話:03-3996-8533  ■営業時間:展示会によって不定期営業のため、HPのカレンダーを確認して来店を。
https://knulp-a1.com/knulpgg/
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月に1〜2つほど企画展を開催。■住所:東京都練馬区石神井町1-21-16 ■電話:03-3996-8533 ■営業時間:展示会によって不定期営業のため、HPのカレンダーを確認して来店を。 https://knulp-a1.com/knulpgg/
石神井池と三宝寺池の2つの大きな池を取り囲むように木々が生い茂り、野鳥のさえずりが聞こえ、住宅街がすぐそばにあるとは思えないほど自然豊かな石神井公園。釣りを楽しむ住民の姿やボートを漕ぐ人々など、思い思いに過ごせます。
石神井公園内の橋
石神井池と三宝寺池の2つの大きな池を取り囲むように木々が生い茂り、野鳥のさえずりが聞こえ、住宅街がすぐそばにあるとは思えないほど自然豊かな石神井公園。釣りを楽しむ住民の姿やボートを漕ぐ人々など、思い思いに過ごせます。
公園内には、石神井池と中の島をつなぐ石の橋、天然記念物に指定されている三宝寺池の沼沢植物群落にかかる橋など趣のある橋がいくつかあり、「〈ITOHEN〉のお弁当を持ってベンチで食べた後、橋めぐりがオススメです」と紗代子さん。
石神井公園内の橋
公園内には、石神井池と中の島をつなぐ石の橋、天然記念物に指定されている三宝寺池の沼沢植物群落にかかる橋など趣のある橋がいくつかあり、「〈ITOHEN〉のお弁当を持ってベンチで食べた後、橋めぐりがオススメです」と紗代子さん。
ほかにも、石神井川にかかる南田中橋は桜の名所としても知られています。こちらにもベンチがあり、気持ちのいいお弁当スポット。■住所:東京都練馬区石神井台1・2丁目、石神井町5丁目 ■電話:03-3996-3950(石神井公園サービスセンター) https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index006.html
石神井公園内の橋
ほかにも、石神井川にかかる南田中橋は桜の名所としても知られています。こちらにもベンチがあり、気持ちのいいお弁当スポット。■住所:東京都練馬区石神井台1・2丁目、石神井町5丁目 ■電話:03-3996-3950(石神井公園サービスセンター) https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index006.html
1階には広々とした開架書架に加え、閲覧スペースもゆったりと設けられています。2階には練馬区や石神井エリアに関する書籍のほか、ゆかりの作家を取り上げた企画展示なども充実。本との出会いをさまざまな企画で提案しています。
石神井図書館
1階には広々とした開架書架に加え、閲覧スペースもゆったりと設けられています。2階には練馬区や石神井エリアに関する書籍のほか、ゆかりの作家を取り上げた企画展示なども充実。本との出会いをさまざまな企画で提案しています。
「井のいちでも本のイベント『こもれび図書館』をやられていて、井のいちに関わる人々のオススメ本を選書して展示したり、紹介コメントをまとめたブックリストを配布したり。本を通して、石神井の街と人をつなげることをされています」(紗代子さん)
石神井図書館
「井のいちでも本のイベント『こもれび図書館』をやられていて、井のいちに関わる人々のオススメ本を選書して展示したり、紹介コメントをまとめたブックリストを配布したり。本を通して、石神井の街と人をつなげることをされています」(紗代子さん)
石神井公園のお散歩がてら立ち寄って。■住所:東京都練馬区石神井台1-16-31 ■電話:03-3995-2230 ■営業時間:9:00〜20:00、土日祝 9:00〜19:00 ■定休日:月曜(ただし、第2月曜は開館)その他の休館日はHPでご確認を。https://www.city.nerima.tokyo.jp/shisetsu/bunka/lib/shakujii.html
石神井図書館
石神井公園のお散歩がてら立ち寄って。■住所:東京都練馬区石神井台1-16-31 ■電話:03-3995-2230 ■営業時間:9:00〜20:00、土日祝 9:00〜19:00 ■定休日:月曜(ただし、第2月曜は開館)その他の休館日はHPでご確認を。https://www.city.nerima.tokyo.jp/shisetsu/bunka/lib/shakujii.html